15Jul
「三国志展」で見えてくるリアルな曹操の墓
”リアル三国志”…
この言葉がキーワードだっただけに、
「三国志展」で観てきたものすべてが説得力があります。
7月9日から始まった「三国志展」…
今回の一番の見どころ”曹操高陵”は、
まさに意外な発見の連続だったのです!
この特別展「三国志展」は
”日中文化交流協定締結40周年”を記念しての開催。
東京で開催した後は九州でも行われるので
行ける時間のある人はぜひ要チェックですよ!
「三国志展」…東京開催・開催日程:2019年7月9日~9月16日(月) 「三国志展」…九州開催・開催日程:2019年10月1日(火)~2020年1月5日(日) |
そこまで「三国志」を知らない人でも、
もちろんそれなりに楽しめるわけですが…
やっぱり
”三国志”好きの度合いが高ければ高いほど、
この「三国志展」は楽しいと思います!
今回はそんな「三国志展」について
私なりに話していきたいと思います。
・・・
…さてここは上野にある”東京国立博物館”。
通称”トーハク”とも呼ばれ、
日本では最古の博物館と言われているそうです。
実は今回の「三国志展」についてですが、
基本的に展示物の撮影OKなのが大きなポイント!!
(もちろんフラッシュはダメ!)
そんなわけで館内では
写真を撮っている人も結構いるわけです。
さて…今回は行く時間帯が大切!!
この「三国志展」は撮影がOKなだけに、
鑑賞する時間帯と順序が大切だと思います!!
混む時間帯だと撮影するにはあまり向かないわけで、
それに撮影する人が多いと
じっくり観る事も難しいですよね!?
実は今回私が行ったのは土曜日。
時間滞は19時~閉館するちょっと前でした。
(基本金曜と土曜は21時まで開館しています。)
これから行く人は参考にしてほしいのですが、
閉館近くになると人が減ってくる傾向にあります。
そんなわけで
閉館間近が最適な時間帯だと思います!!
閉館2時間くらい前に入館して、
最初は撮影しないでゆっくりと鑑賞だけする。
そして閉館間近で人がいなくなったら、
ゆっくりと撮影しながらまた見たい展示物を再度観る!
…こういった鑑賞方法もイイと思いますよ!
それでは今回特に気になった展示物を
簡単に取り上げ話していきたいと思います。
まずは…
…今回の広告にも載っている「関羽像」です。
(15~16世紀、明時代に作られた作品で現在は新郷市博物館に所蔵)
”関羽雲長”といえば
今では”神格化”されるほどの有名武将です。
もしかしたら…
仕えた君主”劉備”以上に有名かもしれないのです。
今回は入ってすぐにこの像が見れたのですが、
実はこの関羽像はほぼ等身大の大きさだそうです。
小説「三国志演義」で描かれている関羽は
身長9尺3寸、髭の長さが1尺8寸…とあります。
この関羽像は髭の長さや
体格がスリムになっているなどの違いは多少あるにせよ、
大きさではほぼ等身大になるわけです。
そんなわけで…
ある意味”リアル(REAL)”なわけです!!
・「三国故事図」
…これは小説「三国志演義」の様々な場面を描いたもの。
例えば…
”陶謙は劉備に徐州を三度譲ろうとする”場面
”諸葛亮は、呉の軍営で病臥する周瑜に火攻めを説く”場面
”曹操が西涼の馬超に追われる”場面など
計12の図が展示されています。
これは三国志のストーリーをある程度把握している僕からすると、
”あの場面だな~”とニヤニヤしながら楽しめる時間でした。
・実戦兵器の展示
…当時の武器だろう”矛(ほこ)”や”戟(げき)”、
そして”弩(ど)”、弓など様々な武器が展示しています。
おそらく「三国志」好きな人にとっては、
たまらない展示物の数々だと思います。
例えば”戟”は中国では特に重宝された武器で、
用途も様々で戦場では兵士がよく使っていた武器の1つ。
実際に映画「レッドクリフ」でも
八卦の陣の場面で”戟”が登場してきますが、
実物の武器と映画のシーンが重なり
何だか見れて嬉しくなる瞬間でした。
ここでちょっと参考にどうぞ!!
内部の様子や雰囲気が何となく感じられるのでは??
そして
今回の最大の見どころでもあるのが…
・”曹操高陵(そうそうこうりょう)”
…実は僕にとっても一番の見どころで
曹操の墓の内部レプリカがあったり、
お墓で発掘された副葬品の数々が展示しています。
個人的にいろいろな発見があっただけに、
ここは超嬉しくなる展示の数々だったわけです!
というのも個人的に曹操は好きな人物なので、
曹操の新たな一面が知れただけでも
私にとって「三国志展」に来た価値は十分あります!!
その曹操の新たな一面を垣間見れるのが
今回の目玉にもなっている曹操の墓”曹操高陵”。
意外な事にそれほど大きくはなかったというのです。
(実際にお墓の内部レプリカで大きさを体感してみては?)
さてここで
曹操のこんなエピソードを!!…
今回の「三国志展」であった曹操の遺言です。
…”情勢が不安定であるゆえ、しきたりに従う事はできない。
よって埋葬後は喪に服す必要もない。将兵らは持ち場を離れず、官吏は職務に遂行せよ。
遺体は飾ってはならぬ。
金玉珍宝のごとき宝飾品も墓に入れてはならぬ。”と。
日本では曹操は悪役的なイメージが強いようだけど、
まさにそうではなかった感じがするエピソード!!
当時の情勢を見据えた
現実主義者だったのが伺える言葉だと思うのです!!
この遺言を知って、
ますます曹操を好きになってしまいますね!!
…そんなこんなで初めはあれこれ鑑賞して
そして
閉館近くになってゆっくりと撮影した今回の「三国志展」でした。
その撮影した写真をお見せしたいのですが、
それは実際に観に行ってほしいと思います。
そして観終わった後には
もちろんショップも立ち寄ったのです。
ショップもそれなりに充実しているのでここも要チェックの場所ですよ!
私はここで”図録”を購入しましたが、
内容もかなり充実している一冊だと思います。
実はちょっとしたびっくりがあって、
人形劇三国志のミニフィギュアが売られていたのは驚き!!
これは持っていない人は要チェックだと思います。
・・・
という風に思った以上に充実の「三国志展」でした。
これは三国志をちょっと知っている人よりも、
三国志をある程度知っている人の方が
間違いなく楽しめる特別展だと思います!
…私にとってはかなり興味深く、
それに新たな発見があった充実の「三国志展」でした。
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