3Dec
ー 承天閣美術館で”若冲” ー
今回は”若冲展第2弾”として~
承天閣美術館で開催の
「若冲展」について話していきたいと思います。
”承天閣美術館”は相国寺の中にある美術館です。
この時期の京都は紅葉が綺麗だっただけに、
寺や庭園も綺麗な紅葉で染まっています。
もちろん今回の承天閣美術館も
周りはチラホラと紅葉で風情が感じられたのです。
例えば~
こんな風に美術館前は綺麗な紅葉に囲まれていて、
ついつい何枚も写真を撮ってしまったわけです。(^^)
それでは
肝心の内部に迫っていきます。
・・・
この承天閣美術館で見れたメインの絵は、
コロタイプ印刷による複製品の展示でした。
(複製品なので本物ではないのですが…)
でも複製品とはいえ~
… 鳥肌が立つ凄さだった!
それは「動植綵絵30幅」という作品。
植物や動物、鳥、昆虫などの
生き生きとした生き物を描いた30幅の絵です。
←『動植綵絵』の「南天雄鶏図」伊藤若冲
←『動植綵絵』の「群魚図」伊藤若冲
上の絵はほんの一例ですが、
色使いが綺麗で鮮やかで、
そして繊細で精密的な描写が特徴です。
こういう動植物の
リアルで生命感あふれる絵を見ていると…
若冲のこんな一面も見えた感じです。
それは…
若冲の描いた作品から
ある共通した点が見えてきたのです。
全体的に右肩上がりで、
絵全体がバランスよく描かれているな~と。
その瞬間若冲のこんな一面が…
・・・
おそらく若冲は緻密で計算高いんだろうな~と。
最初のイメージでは
”若冲って天才肌何かな~”と思っていたのですが、
でも絵を見る限りでは、
実は緻密で計算高かったのだろうと思ったのです。
絵にはその人の内面が垣間見れると思っているのですが、
こうしてみると若冲の本当の一面が見れた感じです。
複製品でさえここまで興奮したので、
もし本物の作品だったらどんなにスゴいのだろう~??
実際に今回は本物の障壁画だったり
掛け軸も観れましたが、
素人の私から見ても、
この若冲はスゴイ画家だったんだろな~と思います。
水墨画などはなかなか理解できない部分はあるけれど、
でもその絵に対するこだわりが見えてくる感じがします。
色の濃淡でモノの質感を表現したり、
繊細で細かく描かれていたり。
それから時には
大胆な筆づかいで書かれていたり…。
実に描き方も卓越している感じなのです。
というわけで、
ぜひ観に行ってはどうでしょうか?
それにしても
1つ気になった事があったのですが、
なぜ大々的に若冲が相国寺で展示されたのか…。
それは~
若冲と相国寺に深い関わりがあったから。
実際に京都市でこんなブースを見かけたのですが~
…相国寺は若冲のゆかりの地でもあったのです。
そんなつながりも分ってきて、
思った以上に楽しめた若冲展でした。
絵ってちょっとハードルが高く感じますが、
でも良い絵は誰が見てもイイって事なんでしょうね
ぜひあなたも若冲を見に京都へ行って見ては??
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