8Jan
~ 法隆寺の舎利講にて ~
法隆寺と言えば、
知らない人はいないほど有名なお寺です。
中学などの修学旅行で行った人も多いと思います。
当の私も修学旅行でこの法隆寺に行った記憶があります。
でも子供の頃なので、
正直言ってあまり記憶がないのですが…
そんな
有名な法隆寺ですが~
”この法隆寺に舎利が収められている”
という事を知っていましたか??
”舎利”とは?
舎利とはお釈迦様の遺骨の事です。
現在はお寿司でコメの事を舎利と言いますが、
本来は”骨”を意味します。
(正式名称は 仏舎利で釈迦の遺骨を指します。)
はるか昔、釈迦の遺体を火葬され、
弟子たちによってその遺骨を分けられたと言います。
その内の一つは 奈良の法隆寺に収められているそうです。
実はこの”舎利”は、
1年に数回お披露目があるのです。
私は今回奈良に行くまで、
まったく知らなかったのでした。
実は2015年1月2日の事でした…
時間は1時から (約45分~1時間くらい行われます) ちなみに、
舎利講とは?
実は法隆寺に舎利殿がありますが、 この舎利殿に舎利が収められているのです。 法隆寺の説明では 舎利とは聖徳太子が2歳の頃南無仏と合掌した際(唱えた時) その手の平から落ちた一粒の舎利。 その舎利を本尊として舎利殿が建てられ、 現在1月1日~3日まで舎利講という形で 古式にのっとってお披露目されています。 現在舎利は舎利容器と言って 水晶、ガラスや金などで作られた容器にお収められ 丁寧に扱われているそうです。 つまり舎利講とは 釈迦の遺骨のお披露目の儀式という事になるのです。
時は2015年1月2日、
この日天気も良く、せっかくなので法隆寺に行こうと思い、向かってみたのです。
金堂や五重塔を見学して
御朱印を頂こうと思っていたら…
横にいたお寺の人?から
”これから舎利講が行われますが、いかがですか?”
と声を掛けられたのです。
最初は”舎利講??”
という感じでした。
とにかく好奇心旺盛の僕としては、
これはとにかく見よう! と思ったのです。
ちなみにお寺の人が言うには、
”絵殿・舎利殿のお勤め”と言うそうです。
・・・
急いで夢殿に向かい舎利殿に行くと
やっぱり人でごった返していました。
これじゃあ見れないな~
と半分あきらめかけていたら、
運よく 中へ中へと進む事が出来たのです。
そして
運よく!!…
その舎利講の様子を見る事ができたのです!
舎利講の内部は、 歴史的な細工や模様で施されたふすま。 そして 中央に棚の様なものが置いてありました。 儀式は、 お経から始まり、 (でもお経とはちょっと違った感じです。) まるで舎利に対して、 新年の幕開けを伝えている様な… そしてお経が終わったと思うと、 一人の僧侶が中央の棚から 大事そうに赤い布で包まれたものを前に披露します。
”これが!!”
僧侶が一枚一枚大事そうに、布をめくっていきます。
その数5枚?6枚?
丁寧にはがし紐をほどき、
そして 中から出てきたのは…
下が立方体の様なガラス?
その上には丸い水晶の様なものが見えます。
さすがに顔の目の前で見れたわけではないので、
小さい舎利の存在を目には出来なかったけれど、
舎利容器を間近でみれたのは貴重な事でした。
(※イメージで、本物ではありません。)
この中に舎利があるのか…
感動に浸りながら…
真横では涙をすすっている女性までいました。
この様子を見て初めて、舎利って凄いモノなのだな~と実感したわけです。
とにかく、 このタイミングでこの舎利講を見れたのは幸運です。
なにせ、 舎利講を見れるのは 本当に数十人ほど。
6~8畳ほどの部屋に扉があって、
そこから覗く感じになるのですが、
いかんせん見れる人数は… 30~40人位かな!?
少しでも来るのが遅ければ見れないのです。
そう思ったらこの時期、
このタイミングで見れた私は幸運なのかも!?
やっぱり
年明けに東大寺の大仏様を見たおかげかな?
そう思いながら、 余韻に浸った2015年の正月でした。
これから行く予定の人はご参考に!!
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