27Aug
芥川賞を受賞して、
人気に火が付いた感じの『花火』。
実は芥川賞を受賞する前から、
本屋で目にしていて買おうかな~と思っていたのです。
でも芸能人が書いた小説だし…。
また後で買おうかな?っと思っていたくらいでした。
それが
芥川賞受賞というニュースを聞いて~
もしかして結構面白いかも?
っという事で買おうと思い本屋に行っても…
売り切れ …
売り切れ …。
…ネットでは入荷待ちという状態でした。
完全にタイミングを逃したわけです。
それだけ売れている本だって事ですね。
事実8月で発行累計部数200万部を超えたという事で、
かなりの増刷されているのが分かります。
あそこまでテレビやマスコミに取り上げられたら
否が応でも気になってしまいますね。
そして…
やっと買えたのです!
そして、
… もちろん読んでみました!
~ 話のあらすじ ~主人公は若手芸人の徳永。 徳永のコンビは熱海の花火大会の営業に行った際、 たぐいまれな才能を持った神谷。 徳永はそんな神谷に惹かれ、 それから日が経つにつれ、 しかし反対に神谷のコンビはなかなか芽が出ない状況。 しかも神谷は同棲していた女性との別れと、 そんな2人の芸人人生を描いたドラマ。 |
読んだ感想を一言で言えば…
”又吉”さんらしい、
又吉にしか書けない小説ですね~。
というのも、
芸人を生業にしている人にしか書けない内容だからです。
漫才の様な言葉のキャッチボールが繰り広げられていて
時にはクスッと笑える場面もあります。
漫才師ならではのセンスが光る部分ですね!
なかなか小説で
笑うシーンはそうはないと思います。
だからなのか私が思ったのは、
又吉さんは小説を書くというよりも、
漫才のネタを考えながら小説を書いたって感じにも見えます。
じゃないと
こういう内容はかけないじゃないかな~と。
そんな笑える場面もあれば、
自身の漫才師としてのプライドや不安とか
何だか又吉自身の内面をそのまま表した内容にもなっているのです。
登場する主人公徳永がまさに又吉自身とタブって見えてきます。
漫才師に人生をささげた人間でないと描けない小説だと思います。
そういう意味でこの小説は
又吉さんにしか書けないものだと思います。
そういうわけで
もちろん最後はオチもあるわけですが…。
”ん~”
このオチはどうかな~という感じです。
でも
オチの部分で笑ってしまいましたが…。
(さすがに内容はネタバレになってしまうので、言えないですが…。)
一度読んでみてはどうでしょうか?
そういえば…
ちょっと気になった事が!
この小説「火花」は一文節が意外に長いのです。
でもすらすらと読みやすいのが不思議なのです。
又吉さんは普段から本を何冊も持ち歩いていて
時間さえあれば読んでいる愛読者だけに、
文章を書くのが上手いんでしょうね~。
そんなわけで
あっという間に読み終えた「火花」でした。
芸人で小説家でもある又吉さんが書いた小説だけに、
読むと普段テレビで見る芸人や漫才師への見方も変わってくると思います。
まだ読んでいない人はぜひ愛読しては?
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